視覚障害者の英語学習では一般に、拡大文字・点字等のメディア変換教材と、音声やPC画面拡大等の情報補償=ICT環境が利用されている。しかし、これらの情報補償のみでは十分対応できない事例が多々見られる。先行研究では、上記の環境を利用して晴眼者用の問題を物理的に情報補償しただけでは対応できない例もある。一方、英語力は視覚障害者にとっても必要な素養である。 本研究は、晴眼者用の自主学習用各種問題集を、物理的情報補償のみではなく視覚障害対応の内容となるよう、問題構成自体にも工夫をくわえた「情報補償型コンテンツ」とし、物理的情報補償の上に総合的なe-learningシステムを構築した一例である。
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