【目的】押手圧解析ソフトを用いたリアルタイム学生指導の効果を検証した。【対象・方法】対象者は経験年数25年以上のはり師と学習年数1~4年の大学生をそれぞれ熟練者と初学者として実施した。すべての被検者で計3回の切皮痛の押手の圧力分布を面圧分布測定システムI-SCANを用いて測定した。【結果】熟練者の垂直圧のデータは比較的安定しており、動揺が一瞬できる程度であった。初学者は切皮動作を境に大きな乱れが観察された。自主練習後は介入指導の有無に関わらず切皮痛の改善や押手圧の安定がみられている。【考察】以上の結果から、押手圧の特に垂直圧に着目した指導介入は方法により有効であることが示唆された。
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