全国の看護教員、看護部長、高等学校進路指導担当教員を対象とした調査の結果、発達障害の人は看護師としての適性において「問題がある」と回答した人が多く、中でも自律的な行動や対人関係を問題視していたが、発達障害の種類や程度によっては看護師としての就労は可能であるという意見も見られた。しかし、看護職は人命に携わる職業であるため適性を考える機会は必須であり、参加型看護体験等の実施やより具体的なアドミッションポリシーの明示等が有効と考えられた。また、学生への支援・配慮を目的とした高大間での情報共有、キャリア支援として看護教育側と臨床側による協働教育体制の必要性が示唆された。
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