半導体型カーボンナノチューブ中に不純物として存在する金属型カーボンナノチューブを、ゲルを用いて濃縮・除去することにより、半導体型カーボンナノチューブの高純度化に成功した。この処理を行う前の半導体型ナノチューブ中の金属型のものは検出限界以下であったが、本処理により検出可能となり、超高純度半導体型カーボンナノチューブの精密な純度評価を実施できる可能性を示した。金属型ナノチューブの回収率が現時点では完全で無いために、正確な純度を導くためにはさらなる検討が必要であることが分かった。一方で、金属型ナノチューブを濃縮できる新たな系を見いだした。これを用いることで今回開発した純度評価法の改善が期待できる。
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