僅かに物理的に非対称性を導入したグラフェンリボンを適切な間隔で積層することによって、上下のリボンに生成するプラズモンの位相干渉効果が生じ八木・宇田アンテナ様の鋭い光学的指向性がテラヘルツ光に対して得られることをシミュレーションによって明らかにした。またプラズモン生成によるテラヘルツ光の反射、および吸収スペクトルの実験的観測に初めて成功した。グラフェンリボンに閉じ込められたバンド内プラズモンの生成によりバンド間遷移の2.3%/層を大きく上回る5-10%/層のテラヘルツ光の吸収が得られることを示した。
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