取扱容易な薄膜物質を用いたスーパーキャパシタや高効率光起電発電は持続可能なエネルギーを低コストで実現する上で望ましい。いずれの技術も多孔質電極を活用しており当研究ではこれらに適用可能なメソポーラスTiO2層の作成手法を開発してきた。ペロブスカイト型の光発電においてPMMAを鋳型としたゾルゲル法を用いて細孔を制御し、ひいてはデバイス特性の制御に成功した。当手法で作成したTiO2を用いた光電池において12.6%のデバイス効率を実現し対照試料の2.8倍の効率を得た。高分子材を用いた容易なゾルゲル法はエネルギー貯蔵や光発電に用いる低価格なメソポーラス電極の開発に大きく貢献する可能性があると考えられる。
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