研究課題/領域番号 |
26600087
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
渡部 行男 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40274550)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ナノ接近 |
研究実績の概要 |
第一原理計算のシステムを拡張改良し、VASP,Wien2Kコードの何れでも並列計算ができるようにPCを組んだ(clusterではなく単立、OS変更と設定、計算ソフトの設定・調整による) 。これにより、スーパーセルの計算が1~7日でできるようになり、BaTiO3の自由表面のナノ接近状況での電子分布の計算を開始した。この計算の妥当性を先行研究の一部を再現や実験の構造との一致を得ている。また、計算の後処理ソフトを整備した。 尚、ポテンシャルや計算手法や条件による妥当性検討(どの条件が最適か)は現在進行中である。MgOとSiの様々な原子配置構造(structure file)を作成した。
本研究で申請した、ナノ接近でのヘテロ構造に関する特許出願(特願2014-259711: 金属化合物を含むヘテロ接合を有する構造体)が、特許査定を受けた。(現在、特許登録の手続き中)新実験室の配置がきまったので、本申請の実験の精度をあげる机上の検討を開始し、校費を用いて一部の機器を購入した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成27年度は、5月から3月までキャンパス移転のため、新実験室の最終設計と設備設置と実験装置の整理(廃棄、組み換え)と移転前後の設置と動作確認が継続し、実験が殆どできなかった。この原因は、移送中の装置の故障や移転業者による動作確認の失敗などであり、一部の動作確認はこれから再度行う。
また、新実験室の面積が従来の1/3になったため、一部廃棄や譲渡しても、既設の実験装置の配置の構想に時間がかかり、実際に配置するまで、スペースの空きが決まらないため、新規の装置の配置場所が確保できなった。
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今後の研究の推進方策 |
1.ナノ構造作成の第一原理計算の計算の妥当性の検証と計算条件追加
2.ナノ接近構造の低温での分光測定
3.粒子を用いたナノ接近構造の形成
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度は、5月から3月までキャンパス移転のため、新実験室の最終設計と設備設置と実験装置の整理(廃棄、組み換え)と移転前後の設置と動作確認が継続し、実験が殆どできなかった。この原因は、移送中の装置の故障や移転業者による動作確認の失敗などであり、一部の動作確認はこれから再度行う。
また、新実験室の面積が従来の1/3になったため、一部廃棄や譲渡しても、既設の実験装置の配置の構想に時間がかかり、実際に配置するまで、スペースの空きが決まらないため、新規の装置の配置場所が確保できなった。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度末に、装置選定やその詳細のつめを開始した。
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