研究課題
挑戦的萌芽研究
スピン整流素子の実現に向けて、パルスレーザー堆積法を用いて高スピン偏極率を有する酸化鉄薄膜の作製を行った。まず、2段階レーザーアブレーション法により、酸化鉄n型半導体であるSi置換Fe2O3薄膜を作製した。この試料は室温で強磁性的挙動を示し、室温でのスピン偏極率31%が得られた。また、p型透明半導体Si置換FeOの単結晶薄膜の作製にも成功した。この薄膜は反強磁性体であるが、Fe3O4/Si:FeOの二重構造において、Fe3O4からSi:FeOへ室温でスピン注入が可能であることが分かった。
機能材料科学