2台の周波数可変の外部共振器型半導体レーザーを用いて、狭帯域CWテラヘルツ光を発生し、ファイバーベースのテラヘルツ波分光システムを構築した。テラヘルツ周波数の安定化のためエタロンを導入し、アクティブにフィードバックをかけることで、光源周波数の安定化に成功した。その結果絶対周波数確度サブGHz、相対周波数確度10MHzの精度で、減圧下における水蒸気やメタノールの等のガスを対象にしたテラヘルツ分光をできることを示した。外部より光ファイバーでレーザー光を導入し、希釈冷凍機中の試料ロッドに光伝導アンテナ等を組込み、4Kおよび1テスラ程度の磁場下にて、GaAs2次元電子系のテラヘルツ照射測定を実施した。
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