強誘電体結晶ナノ光導波路形成と非線形光学デバイス実現に関する実験的研究を行った。表面活性化直接接合、Heイオン注入スライス、プロトン交換増速化学エッチングによりLiNbO3チャネル導波路を形成する技術を確立し、断面積0.7×1.0平方ミクロンで従前より約1桁大きな非線形光学結合係数を持つ導波路を作製した。また電荷制御電圧パルス印加分極反転による擬似位相整合(QPM)構造形成法を適用し、ナノ導波路QPM非線形光学波長変換デバイスを作製した。さらに高光損傷耐性のMgO:c-LiTaO3や紫外光透過域の広いLaBGeO5などの新結晶において、導波路やQPM構造の形成とデバイス応用などの成果を得た。
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