本研究では、1細胞に対して低温大気圧プラズマを照射し、細胞の活性状態を制御することを目的としている。そこで、プラズマ技術とマイクロ電子機械システム(MEMS)技術を駆使して、1細胞へのプラズマ照射を実現するマイクロデバイスPlasma-on-Chipを作製した。このデバイスは、プラズマ活性種が細胞培養マイクロウェル底面に作られた貫通孔を通って、ウェル内の細胞に供給される構造になっている。生体試料としてChlorella細胞にプラズマを照射したところ、Chlorella細胞が発する蛍光の強度が減少した。プラズマ中の活性酸素種等が、Chlorella細胞の活性度に影響を与えたと考えられる。
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