本研究の目的は、低温から高温までの広い温度範囲で使用可能な光学式ハイドロフォンとその応用であるピトー管の実用化に向けた、基礎研究であり、特に低温極限での動作とノイズの軽減に重点を置いていた。研究の結果、ノイズの源は光源の出力揺らぎと光電圧変換アンプの電圧ノイズにあることを突き止め、光源の安定化については非コヒーレント化とフィードバックの導入、およびアンプの性能改良には低温アンプの導入で一定の成果をあげることができた。ピトー管の構成はできなかったが、低温アンプと液体ヘリウム用低温ポンプの製作に関しては、世界をリードする成果を産みだし、今後の発展が期待できる。
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