中性子イメージングは物質内部を非破壊で観察できる優れた技術であるが、空間分解能が低いという欠点がある。そこで1.5μm厚のアルミニウムと25μm厚のガドリニウムのフォイルを積層させた特殊構造を持ったマルチアレイコリメータを製作し、超高分解能の中性子イメージング技術の開発に挑戦した。フォイルをそれぞれ388枚積層させたブロック2つを90度ずらした状態でハウジングに固定した。またスキャン撮像に使用するピエゾステージの制御プログラムを開発した。装置の評価実験は再稼働しないJRR-3に代わりJ-PARCで行う予定であったが、加速器が計画外停止してしまったため研究期間中の評価実験は行えなかった。
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