本研究ではメニーコア演算子であるXeon Phiをプラズマ粒子シミュレーション(PIC)手法を用いた数値計算へ適用し、どの程度効率的な演算が可能であるのか検証を行った。PIC手法において最も計算コストが高いのが粒子の軌道および電流計算である。荷電粒子の運動計算については、スレッド並列およびベクトル化が実装可能なレベルに至り、効率的な演算が可能であることが検証出来た。しかしながら、電流計算については、空間に散らばる荷電粒子が不規則なメモリアクセスを行うためベクトル化の障壁となっている。空間的に不規則に散らばる粒子を動的にメモリ配置し、連続メモリアクセスを実現するのかが今後の課題となる。
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