研究課題/領域番号 |
26610031
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
矢崎 成俊 明治大学, 理工学部, 教授 (00323874)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 雪結晶成長 / 結晶成長 / クリスタライン / ヘレ・ショウ流 / 異方性 |
研究実績の概要 |
平面曲線の時間発展問題を中心に数理解析を進めた.具体的には,以下の六つの話題を扱った. (1)雪結晶成長について,横山-黒田モデルの追試と異方的Hele-Shaw流の研究 (2)幾何学的選別 (3)Hele-Shaw流れの境界要素法や基本解近似解法をもちいた数値解析 (4)曲率流方程式を用いた画像輪郭抽出法の開発 (5)ある化学反応の問題の定式化とスパイラル運動の数値的実現 (6)結晶の転位現象における転位線の厳密解の構成と数値計算法の開発 また,(3)から(6)を通じて,曲率依存型配置や一様配置など,数値計算において,曲線の接線速度を利用することの有効性についても明らかになった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
横山-黒田モデルの追試については,まだ若干のプログラムバグがあるが,おおむね順調に研究が進んでいる.しかし,中谷-小林ダイヤグラムの外にある環境下における,雪結晶成長についてを予見するほどのプログラムはまだできていない.ただ,方向性はみえているので,このまま,研究を推進していきたい.
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今後の研究の推進方策 |
横山-黒田モデルや異方性Hele-Shaw流の研究を継続して研究し,極地の雪結晶成長の分類に寄与する結果を目指す.また,結晶成長における幾何学的選別について,モデルを構築する.
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次年度使用額が生じた理由 |
おおむね予定通りに費用を使用したが,航空費や物品費が,予定よりも安く購入できたため,予算を若干下回った.
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次年度使用額の使用計画 |
専門的知識の提供と旅費などについて使用する計画である.
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