宇宙磁場の3次元構造や銀河間空間の磁場を探るための新しい電波天文学の手法であるファラデートモグラフィ法の研究とソフトウェアの開発を行った。オーストラリアの低周波電波望遠鏡であるASKAPやMWAにメンバーとして参加し、ソフトウェアの開発や性能のテスト、物理的な解釈などを進めた。特に、RM CLEANやQU-fitと呼ばれる、ファラデートモグラフィの標準的なアルゴリズムの性能テストを行い、どのような状況でこれらのアルゴリズムが有効に働くかをシミュレーションした。そしてこれらの手法の欠点を補うためにスパースモデリングなどの先進的なアルゴリズムを用いたソフトウェアの開発を行った。
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