一般相対性理論に補正を加える、Chern-Simons(CS)重力理論は、渦巻き銀河の回転速度問題を解決する方法の一つとして注目されている。最近、連携研究者の浅田らは、中性子干渉計を用いたCS重力理論の検証を提案したが、大型で高精度の中性子干渉計を必要とした。本研究では、サニャック型ファイバ光干渉計を用いた検証実験に向けた検討を行った。その結果、帯域370nmにおよぶ広帯域低コヒーレンス光源の実現や、液晶リターダを用いた高精度位相制御などに成功した。また信号雑音比の観点からは、サニャック型ファイバ光干渉計と比較し、リングレーザージャイロが有利との検討結果を得た。
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