昨年度に引き続き、未開拓の小スケールの密度揺らぎの情報をどのようにして引き出すことが出来るかについて調べました。宇宙背景放射の揺らぎは、小スケールではdiffusion dampingにより減衰し、そこに貯えられていたエネルギーが開放される結果、音響再加熱と呼ばれる現象が起きます。この現象を、再結合近くのトムソン散乱が重要になる時期において調べました。音響再加熱は揺らぎの二次以上の効果であるため、モード・モード結合が重要になりえます。このような場合でも、散乱やや非断熱非等方圧力がない場合に、超ハッブルスケールで保存するような曲率揺らぎを導入し、音響再加熱について調べました。
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