インフレーションにより作られる原始重力波により生成された温度ゆらぎがトムソン散乱により減衰され、スペクトルの歪み(化学ポテンシャル)を生成することを示しました。また、宇宙背景放射の揺らぎは小スケールではdiffusion dampingにより減衰しますが、そこに貯えられていたエネルギーが熱として開放され宇宙を加熱します。この現象の非等方性を用いることにより、小スケールを伴う原始密度揺らぎの非ガウス性に制限を与えました。さらに、この過程は揺らぎの二次以上の効果であり、モード・モード結合を取り入れても超ハッブルスケールで保存するような曲率揺らぎを導入し、音響再加熱について調べました。
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