原子炉で発生する数MeVの反電子ニュートリノに対して、逆ベータ崩壊により発生する中性子の速度と方向を測定する小型検出器の開発を目的として、小型かつ高効率の中性子検出器の開発を行った。3He検出器を比較の対象として、6Liガラスシンチレータと、Gdとプラスチックシンチレータを組み合わせた検出器の性能を評価した。結果として、6Liガラスシンチレータは透明度の問題から必要なサイズにすることが難しく、Gdはガンマ線による反応位置再構成の性能が低く、必要な雑音事象除去能力が期待できないことが判った。 原子炉近傍での測定は、予定していた研究炉が研究期間中に稼働せず行えなかった。
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