ニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊の探索のため、チェレンコフ検出器を用いてβ線の速度を測定し運動エネルギーを再構成する新たな手法を提案した。当初は、チェレンコフリングイメージから速度を求める手法であった。モンテカルロ・シミュレーションにより、1.5MeVのβ線に対して10%(FWHM)程度のエネルギー分解能、20%程度の検出効率が得られることがわかった。これを改善するため、β線の飛行時間から速度を求める手法を考案した。1.26MeVのβ線に対して約13%(FWHM)のエネルギー分解能、約44%の検出効率が期待できることがわかった。
|