研究課題
Au-Ge-Yb系近似結晶において、2つの超伝導物質の発見に成功を収めた。これらの成果を発表した論文は、JPSJ誌のEditor's choiceに選出された。また、それらの超伝導体の1つが(Ybイオンの)価数搖動状態にあることを指摘した。準結晶のボース凝縮に関しては、Al-Mg-Zn系に着目し、研究を進めた。その結果、超伝導になる組成(近似結晶および準結晶)を見出した。もともと、この系は超伝導になることが論文に報告されていたが、その報告結果とは異なる組成において超伝導を示すことを見出した。特に、組成によって超伝導転移温度が大きく変わることを本研究により初めて明らかにした。これらの成果については未だ論文で公表できる段階にはないが、準結晶における超伝導について、研究の新たな方向性が見出された。全体として、準結晶のボース凝縮に関し、新たな知見が得られた。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件)
Journal of Physical Society of Japan
巻: 84 ページ: 023705
http://dx.doi.org/10.7566/JPSJ.84.023705
巻: 84 ページ: 015002
http://dx.doi.org/10.7566/JPSJ.84.015002