SrTiO3基板上に成長したFeSe単原子層超薄膜の超高真空環境における電気伝導測定を行った。現在のところ超伝導転移は観測されていない。これはFeSe超薄膜の成長条件またはSe保護膜除去の条件が悪く、連続した超薄膜を得ることができなかったためだと考えられる。一方、表面原子層超伝導体の研究の一環としてTc ~ 3 Kを有する Si(111)-(root7xroot3)-In表面超構造のSTM測定を行った。STM像では強いバイアス依存性と[1 -1 0]方向の長周期変調構造が観察され、Park-Kangによるインジウム原子2層モデルが正確ではないことを示唆している。
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