地球型惑星の重力不安定による核/マントル分離様式を解明することを目的として、本研究では高温高圧下における鉄合金融体の重力不安定性その場観察を行った。実験は鉄合金試料箔に大型レーザーを用いて重力を付加し、重力不安定による鉄試料の表面擾乱の時間変化をX線透過像から測定した。この結果、鉄合金試料は時間と共に表面擾乱が成長していることがわかった。さらに軽元素やケイ酸塩膜の有無により擾乱成長率に変化が生ずることが明らかとなった。本課題によって鉄合金融体の重力不安定による擾乱成長を初めてその場観察することに成功した。これより中心核形成過程およびタイムスケールに関する重要な知見を得ることが出来た。
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