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2016 年度 実績報告書

高時間分解能な古地磁気変動の解読を目指した高速・高温下磁化測定法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 26610145
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

臼井 洋一  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球深部ダイナミクス研究分野, 研究員 (20609862)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード試料振動型磁力計 / 高温磁力計 / 古地磁気学 / 磁気センサー / 赤外線加熱 / 掘削科学
研究実績の概要

平成28年度は赤外線導入加熱装置(サーモ理工社製GA298S)と、MIセンサー(アイチ・マイクロ・インテリジェント社製)を組み合わせ、試験測定を行った。また、これにより将来的な改善点をはっきりさせることができた。また、海底試料の連続測定から地磁気変動の復元を進めている。
試験測定では1e-3 Am2 の磁化強度を持つバサルトの小片をSiCホルダーに入れ、ホルダーに赤外線を当てて加熱を行った。ホルダー温度が600度まで測定を行うことができた。また、常温では1e-5 Am2 の磁化強度をもつ試料の測定も可能であった。
改善点として、第一に、現在測定可能な磁化は目標とするものよりも2桁程度小さい。シグナル処理によってS/N比の改善が見込めるが、そのためには試料振動をよりスムーズにする必要がある。第二に、センサー温度の上昇によりシグナルが劣化することが分かった。試作機ではホルダー温度450度程度からベースラインが激しく変動する。これを防ぐために、センサーの断熱を改善する必要がある。第三に、ホルダー温度と試料温度との較正を行う必要がある。これらの点を改善することで、ほとんど前例のない高温残留磁化測定が可能であることが分かった。
海底試料である国際深海科学掘削計画第353次航海の試料については、Uチャンネル試料を採取し交流消磁、色測定、帯磁率測定を進めている。特に、帯磁率と色調が約30 cmスケールで相関して変動することがわかった。これは地球軌道変動を反映していると考えられ、この変動を利用することで高解像度の時間目盛を入れ地磁気変動を解釈することができると期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] High resolution paleomagnetism, magnetic susceptibility, and core color redlectance data from Site U1443 - preliminary results2017

    • 著者名/発表者名
      臼井洋一、Samuel Taylor
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2017年大会
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉県千葉市)
    • 年月日
      2017-05-23

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公開日: 2018-01-16  

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