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2014 年度 実施状況報告書

前人未踏の熱圏大気観測への挑戦:ヘリウム共鳴散乱ライダーの基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 26610157
研究機関電気通信大学

研究代表者

津田 卓雄  電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 助教 (90444421)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード共鳴散乱ライダー / 熱圏 / ヘリウム
研究実績の概要

宇宙天気研究や地球気候研究の為にも熱圏高度を網羅する大気観測の重要性が高まっているが,有効な観測手段が欠如している.本課題では,前人未踏の熱圏大気(高度200-1,000 km)観測を世界に先駆けて実現する為,ヘリウムの共鳴散乱線を利用したライダー観測について基礎研究を行う.

本年度は,シミュレーションベースの観測手法の検討を進めた.シミュレーションの結果,先行研究で提案されている近赤外域の共鳴散乱線(1083 nm)に加え,紫外域の共鳴散乱線(389 nm)も有用な観測手段となり得ることをあきらかにした.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

先行研究で提案されている近赤外域のヘリウム共鳴散乱線(1083 nm)に加えて紫外域のヘリウム共鳴散乱線(389 nm)も有用な観測手段となり得ることを示したことは,観測システムの選択肢が増えることを意味する重要な成果と考える.例えば,紫外域の波長(389 nm)であれば,アレキサンドライトレーザーという実績のある高出力パルスレーザーを利用できる可能性もある.

今後の研究の推進方策

今後は,近赤外域(1083 nm)と紫外域(389 nm)のヘリウム共鳴散乱線の各々について,実システムの開発要素の詳細検討を行っていく.特に,紫外域(389 nm)については,現存するアレキサンドライトレーザーの活用を考慮しつつ受信系システムの試作を視野に入れていく.

次年度使用額が生じた理由

本年度はシミュレーションベースの観測手法の検討に注力し,試験用システムを製作するための物品費を次年度に持ち越すことにしたため.

次年度使用額の使用計画

試験用システムの製作に予算を投入することを計画している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 熱圏・電離圏のライダー観測に向けて2014

    • 著者名/発表者名
      津田卓雄
    • 学会等名
      MTI研究集会
    • 発表場所
      東京都小金井市
    • 年月日
      2014-09-22 – 2014-09-23
    • 招待講演

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公開日: 2016-05-27  

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