次世代の非干渉散乱レーダー計画(EISCAT_3D)では、超高層大気の3次元立体観測を目指している。その実現には、複数受信局の多ビーム観測手法を確立することが重要である。本研究では、EISCAT_3Dのプロトタイプ受信局(KAIRA)を用いて、現行の欧州非干渉散乱(EISCAT)VHFレーダーから2方向に送信される電波を分離して検出する手法を開発し、その有用性を実験的に明らかにした。さらに、ポスト・ビームステアリング方式とビーム高速走査方式による観測データを取得し、両者の比較・検証を初めて実施した。
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