研究課題
挑戦的萌芽研究
鉱物の「形」と「向き」は、粒界における結晶面の種類およびその発現の頻度で決定され、それが地質環境に応じて変化することで、岩石組織の多様性が生まれている可能性を探った。オリビンの粒界が低温・高温条件で、ある結晶面に平行な粒界(低指数面粒界)の発達が変化することが分かった。一般の粒界に比べて、結晶面に平行な粒界は3倍程度、やわらかい(すべりやすい)ことを示すことに成功した。そのすべりやすさが、オリビン多結晶体のクリープ後の結晶軸選択配向の発達を決定している。
岩石・鉱物物理