研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、研究チームが開発した水の超臨界状態を再現する分子モデルを用いて、地殻の高温・高圧条件を網羅する条件での塩水の電気伝導度データベースを分子動力学計算から導出した。得られた電気伝導度データを用いると、東北日本西側の高電気伝導度異常(Ogawa 他、Geophys. Res. Lett., 2001)は、4 wt%以上の濃度の塩水の存在で説明できることが分かった。この地域では地殻深部から海水に近い塩濃度を持つ塩水が供給されている可能性があることを示唆している。
鉱物物理学