研究課題
挑戦的萌芽研究
原始的小惑星に含まれる水分量を定量化する目的で、含水C型小惑星から飛来したマーチソン隕石の加熱実験を行い、加熱に伴う含水量や鉱物学的特性の変化を調べた。その結果、約600℃の加熱でC型小惑星の物質は脱水し、鉱物学的には無水ケイ酸塩が主体になることがわかった。加熱した隕石の3ミクロンバンドの吸収深さと水分量の相関関係が求まった。この関係をもとに、小惑星の含水量をスペクトルから推定することが可能になる。
惑星科学