研究成果の概要 |
活火山である桜島において、航空機を用いて噴煙を採取し、そこに含まれる噴気孔由来の水素分子の安定同位体組成を分析することで、 同火山の最高噴気温度を推定することに成功した。2014年9月および12月における水素分子の安定同位体組成は、それぞれ-135±13‰および-113±11‰となり、ここから求めた最高噴気温度は、それぞれ1,050±120°Cおよび1,199±139°Cとなった。これは同火山の最高噴気温度として、リーズナブルである。本研究で開発した最高噴気温度を求める新手法は、航空機を用いた試料採取と組み合わせることで、幅広い火山に対して応用出来る。
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