本研究の目的は、理化学研究所にて開発中の電子サイクロトロン共鳴イオン源質量分析装置(ECRIS-MS)を改良し、元素の種類を選ばず、同位体分析を高感度かつ高精度に実現できるシステムを完成し、惑星物質中の同位体異常の系統的な解析を行い、元素合成や太陽系の起源に関わる研究を行うことである。成果の概要は以下の通りである。 1.検出器を複式化を行い、同位体の分析精度を向上させる事が出来た。2.スパッタリングあるいはレーザーアブレーションによる固体試料の直接導入系を整備した。3.Mo等と希ガスについて標準鉱物試料を用いて同位体比の精密分析を実現させた。4.イメージングのための基盤システムを開発した。
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