大気圧定常アーク放電で得た窒素混合気体プラズマを、陽極ノズルから弱い縦磁場下の低圧風洞中に定常噴出することで低温高密度プラズマを生成した。その結果、窒素アークジェットプラズマは低温再結合状態となっており、熱的な解離過程のため膨張の前段階から原子を主成分とするプラズマ状態となっていると結論された。窒素原子のBoltzmann プロットを作成した所、典型的な再結合プラズマの数密度分布を示す事が確認され、電子温度はプローブ計測と矛盾の無い事が確認された。また窒素分子が殆ど存在せず、窒素原子イオンの再結合により窒素原子の励起状態の発光が卓越するプラズマである事が確認された。
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