Balmer-α線スペクトルを高いダイナミックレンジ・高い時間分解能・複数観測視線で計測できるシステムを開発した。具体的には、高いダイナミックレンジと高い時間分解能を有する64チャンネル光電子増倍管を光検出器として採用した。信号を高速に読み出すための多チャンネルアンプシステムと、信号読み出しシステム、さらに読み出し時間短縮による光量減少を補うための高いスループット・高い波長分散を持つ高ダイナミックレンジ分光器を組み合わせることで開発した。 本システムを核融合科学研究所の磁場プラズマ閉じ込め装置LHDに適用し、イオン温度・電子密度の変動に起因すると考えられるスペクトル形状の変化を検出した。
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