カーボンナノチューブ(CNT)をコラーゲンスポンジに定着させ、ラット心筋細胞を増殖させると立体状細胞シートを作製することが可能であった。しかしながら、心筋梗塞ラットにおいて、この細胞シートを定着することには成功しなかった。その原因としては、モデルラットを再度開胸して細胞シートを定着する場合に2度目の開胸ではラットの負担が大きいことが示唆された。 ステントにCNTとコラーゲンスポンジにラット血管内皮細胞を増殖させた細胞シートを巻き付け増殖させた。この新型ステントを山羊左頸動脈から挿入して1か月後のステントの状態を観察すると血栓などの付着がなく生体適合性が認められた。
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