フェムト秒のレーザーを用いて干渉フリンジを観測し、その周期の変化から遷移周波数の微小な変化を検出する計測法の確立を目指し、マルチパス型のレイアウトを応用した高安定干渉計を作成した。参照用の連続波レーザーの干渉シグナルを元に、ダブルパルスの遅延時間をナノ秒程度まで正確に掃引できるシステムの構築を行った。制御プログラムなどは予定通り作成できたが、参照用レーザーの波長の安定性と干渉計自体の機械的な安定性という問題があり、遅延時間を変化させた場合の再現性が得られず、干渉測定は行ったものの期待していた測定精度は得られなかった。参照光源の波長安定化などの処置を講じることで、問題点は解決できると考えられる。
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