研究課題
挑戦的萌芽研究
キノンとチオールから容易に合成できる2-スルファニルヒドロキノンを酸化的に二量化させることで、対応する二量体を高収率で合成した。このものは、紫外線を照射下で400から470nm付近にピークを持つ青色蛍光を発し、新しい有機蛍光染料として用いることができる。本研究では、この化合物のバイオイメージング材料への展開を目指した水溶性の確保、他の複素環への変換、蛍光のON-OFF特性への展開を目指した研究を行った。またアレーンジチオール由来の2-スルファニルヒドロキノン類縁体から、新規な大環状化合物の創成も行い、この大環状化合物をデルタアレーンと命名し、その合成法と物性評価についても検討した。
有機化学