選択酸化反応触媒や燃料電池電極触媒への応用を目指し、平均粒径が小さく且つ粒子の凝集抑制が期待できる高安定性カーボンナノチューブ (CNT) 固定化Ptナノクラスター触媒の創製を目指した。Pt4核錯体をCNT上に固定化した後、Ptの凝集を防ぐ「触媒ポケット」構築のためにポリピロール (PPy) 薄層マトリックスでCNT表面を修飾したのち、加熱水素還元によりPtナノクラスターへの変換を行った。TEMにより平均粒径約1.0 nmのPtナノクラスターが生成しており、PPy修飾がない場合と比較して、Ptの粒径分布が狭く粒径の揃ったPtナノ粒子が形成されたとともに、触媒安定性も向上したことが分かった。
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