研究課題/領域番号 |
26620048
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
阿部 正明 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90260033)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 金属錯体 / 多核錯体 / 分子集合体 / 固体表面 / 量子セルオートマトン |
研究実績の概要 |
本研究では、申請者が独自に開発したレドックス活性な大環状型金属錯体をモチーフとした分子集合体を基板表面へ構築する方法を確立することで、分子型量子セルオートマトンの仮想的概念を現実のものとするボトムアップ分子技術を確立することを目的としている。最終的には研究期間内に、一次元性構造を持つカーボンナノチューブを足場材料とし、その表面へ混合原子価量子セルを固定化・配列した複合材料の創製を目指す。本年度は、基板表面へ固定化するため、表面吸着特性を持つ配位子を導入した新しい大環状クラスターの合成検討を進めた。現段階では新しいクラスターの単離には至っていないが、その前駆体となる化合物の生成の確認を質量スペクトルにより検出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
固体基板表面に固定化できる新しい大環状超分子クラスターの合成開発が当初計画より遅れて進行している。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の研究より新しいクラスターの生成を検出するところまではできたので、その分離法や単離方法の確立を急ぎ、その後の固体表面吸着や分子集合体の直接観察へと研究を進めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
目的とする新規クラスターの合成・単離が当初計画よりも遅れたため、貴金属試薬や化学試薬、溶媒などの消耗品代に充当するための経費を繰り越した。
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次年度使用額の使用計画 |
目的とする新規クラスターの合成・単離を達成するために、貴金属試薬や化学試薬、溶媒などの消耗品代として使用する。
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