研究成果の概要 |
グルカン-水溶性ポリチオフェン(PyPT)錯体の錯形成挙動について詳細な検討を行ったところ、グルカンとPyPTの錯形成においては静電相互作用が働き、ポリイオン錯体が形成していることが明らかとなった。また、そのポリイオン錯体の存在量は溶液のpH, 温度に依存していることが示唆され、グルカンとPyPTの錯形成を支配する諸因子を明らかとした。そしてグルカン-PyPT錯体は、強固な異種三重鎖と非常に螺旋構造が緩い異種二重鎖として存在していることが分光結果から実証された。これらの成果については現在論文に投稿中である(Fukuhara, G. et al. submitted.)。
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