電気化学反応系において反応クーロン効率を10000%へと引き上げる新学理と分子材料系に向けて研究を行った。電気化学および科学的酸化反応によって異性化反応が進行する分子をモデルとしてその反応解明を進めるとともに、分子修飾によってその反応性を高めた。酸化反応に伴う異性化反応の反応速度を解析したところ基質濃度に依存しない完全なゼロ次反応性を示した。さらに置換基を検討することにより、陽イオンラジカルにおける異性化反応速度を増強した。得られた分子の着色体に関して定電位電解を行ったところ電気化学酸化電流を示すことなく消色することが明らかになり、10000%を超える電気化学反応クーロン効率が達成された。
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