新しいポリペプチド合成法を達成することを目指し、イミンと一酸化炭素との共重合について検討を行った。単核パラジウム錯体を用いたフェニルアルジミンと一酸化炭素との反応では、ほとんど高分子が得られなかった。シンナムアルジミンあるいはシクロブタンイミンと一酸化炭素との反応では、有機溶媒への溶解性の低い生成物やオリゴマー生成物が得られた。二層型複核パラジウム錯体や、アルミニウムーパラジウム複核錯体を設計し、共重合検討を行ったが、何らかの反応は進行するもののほとんど高分子は得られなかった。一方、アルミニウムーコバルト複核錯体やアルミニウムーニッケル複核錯体は、ブタジエンの重合に有効であることを見出した。
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