円偏光によるラセミらせんポリマーのらせん巻方向選択的な環化芳香族化分解(SCAT)反応によりキラリティを生み出し、そのキラリティを共触媒とするらせん選択重合による新たなキラリティの創出を行った。 アキラルモノマーの重合で得られる右巻きおよび左巻きらせん主鎖が同量存在するポリフェニルアセチレン誘導体に、円偏光を照射し、一方の巻き方向のポリマーを優先的にSCATし、片巻き優先らせんポリマー生み出すことに成功した。得られた片巻きらせんポリマーを共触媒(不斉源)とし、別のモノマーのらせん選択重合(不斉転写)し、わずかなキラリティから大きな不斉構造のポリマーを生成(不斉増幅)することに成功した。
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