らせん構造の「外部にp型主鎖」、「内部にn型フラーレン」を配置した、ホールと電子の両方のキャリアを輸送可能な「らせん状π共役高分子被覆型フラーレンからなる両極性半導体材料」の開発を行った。その結果、3, 3’-ビフェニリレンをジエチニレンで連結したπ共役高分子が、光学活性なゲスト分子との非共有結合相互作用を介して疎溶媒効果によって一方向巻きのらせん構造へと折りたたみ、一旦誘起されたらせん構造は、ゲスト分子を除去した後も自動的に記憶として保持されることを見出した。さらに、本ポリマーが形成するらせん構造の内側の空孔内にフラーレンが包接されることが分かった。
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