研究実績の概要 |
N-アセチルグルコサミンを位置選択的に硫酸化した、硫酸化糖のアクリルアミド誘導体を合成し、糖鎖高分子及びナノゲルの創製を行った。3,4,5位の水酸基を全て硫酸化した、3,4,5-硫酸化グルコサミンの高分子は特に強い生理活性を示し、アミロイドβ、βセクレターゼ、細胞成長因子に対する強い結合活性を示した。βセクレターゼの酵素阻害効果については、糖鎖高分子の糖鎖含有量に強く依存することがわかった。また、硫酸化糖鎖高分子に適度なゲルのかたさと疎水度を入れた高分子については、細胞成長因子を強く認識することが示唆された。また、分子認識能については、in vivo, vitro、による評価や水晶発振子を用いた定量的な評価においても明らかにした。
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