任意のタイミングで分解可能な生体電極の開発を目指した。これを実現するためにセルロースに着目した。セルロースは人体中では分解酵素が無いため安定に存在しうる他、透析膜として用いられる様に生体親和性があり、微生物由来のセルロース分解酵素により分解する。そこで、セルロースを主骨格とし、セルラーゼを注入することで分解が進む電極の開発を行った。まず、様々な直径のセルロースチューブを作製する方法を開発し、複数本のセルロースチューブから構成される電極(内部に電解質を注入して導電性を持たせる)を作製した。この電極をモデル生体ゲル中に埋め込み、途中からセルラーゼを注入することにより分解することを確かめた。
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