本研究では、環境にやさしい酸素酸化触媒系の創生を目的として、1.ピリジン部位が酸化反応を良好に進行させることを見出した。特に、ビピリジンを用いた場合、カルボン酸まで酸化されることが明らかとなった。2.反応系中に添加剤を加え、種々検討した結果、添加剤はいずれも効果が見られ、基質によって組み合わせを検討することにより、収率が向上することが確認された。3.光エネルギーの利用は次世代に向け、非常に重要な研究課題と考る。そこで、光酸化触媒としてクロリン誘導体を用いて光誘起酸化反応について検討を行った。種々の検討の結果、リサイクル溶媒としてベンゾトリフルオリド中において、酸化反応が良好に進行した。
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