長距離フェルスター型共鳴エネルギー移動(LR-FRET)を可能にするμmサイズのポリマー微小球システム構築に挑戦した。最初に、 ピレンをプローブとし、架橋PSt粒子の内部構造を同定した。続いてD(紫外吸収-青色発光)を1%架橋PSt粒子(直径60μm)に、A(青色吸収-赤色発光)系分子を4%架橋PSt粒子(直径96μm)にドープし、キャピラリー中で粒子間接触により、LR-FRET実験を試みた。365nm励起光による蛍光顕微鏡観察と顕微蛍光分光器観測により、D系PSt粒子からA系PSt粒子へのLR-FRETの兆候が認められた。
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