研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では,分子性の多核金属錯体を研究開発の中心に据え,高効率・高選択的な電気化学的物質変換反応を促進する新規電極触媒の創出に取り組んだ。解離性プロトン部位を有し且つ多核金属錯体を構築可能な新規配位子を設計・合成し,それを用いて新規銅四核錯体を合成した。電気化学的な触媒機能評価の結果,この銅四核錯体が水を酸化する酸素発生触媒として機能することがわかった。また,類似の配位子を用いた異種金属多核錯体の合成にも取り組み,構造解析ならびに触媒機能評価を行った。
錯体化学