研究課題
挑戦的萌芽研究
天然アミノ酸を原料とするキラルなジカルボン酸とアキラルなジアミンの塩を用いた二成分低分子ゲル化剤を開発した。これらの塩はトルエンなどの有機溶媒のゲル化が可能であった。ゲル化能の発現にはアルキル基の疎水性と水素結合性官能基の親水性の適切なバランスが重要であることがわかった。各種の分析結果から、ゲル化剤は集合し、層状構造を形成していることが示唆された。得られた超分子ゲルを利用したアルコールの光学分割を試み、低い効率ながら、ゲル中からアルコールを立体選択的に抽出することに成功した。
有機化学、超分子化学、結晶工学